2013年7月9日火曜日

劇場版 銀魂 完結篇 万事屋よ永遠なれ 感想

 この前彼女と一緒に「劇場版銀魂完結編 万事屋よ永遠なれ」を観に行った。公開初日に行くという、別に単行本を一冊も買ってない者(彼女含む)としては極めて殊勝な心掛けであった。ジャンプ本誌とたまに観るアニメぐらいしか接点がないのだが、それでも印象に残るのが銀魂の良いところだと思う。
 今回の「完結編」の中身をいつもの適当あらすじで書くと、場末の映画館でバイトしていた銀時一行は、「No More 映画泥棒」の謎の力によって銀時のみ未来へ飛ばされるが、なぞのウィルスのせいでろくでもない未来になっていて、万事屋も解散していたので未来世界の巨乳に育った神楽さんと中二に育った眼鏡と一緒に万事屋を再結成し、世界再建の戦いへ身を投じる・・・という話である。
 最初に言っておく必要があるのは、今作は別に紅桜編やかぶき町四天王編のような真面目な長編というわけでもなく、登場人物総登場のラストにふさわしいサービス精神溢れる長編になっているので、泣ける部分より笑える部分の方が多いということである。銀魂特有の感動できる長編を期待して観ると(銀魂が好きだったらこの作品の両側面も好きだと思うのだが)裏切られるかもしれない。
 個人的に一番面白かったのは圧倒的に5年後のアル中になったマダオだった。この映画に関しては俺はそれが全てだった。今作では珍しく近藤さんも脱がないしモザイクも無かったが、それ以上に映してはいけないものを映していたので、テレビ放送だと完全にマダオの姿だけカットかマダオだけモザイクがかけられるかもしれない。まあどうせ放送するのはテレビ東京なので問題無いが。
 また、上述した通りシリアスな長編というわけでもなかったので、銀魂の良いところである丁寧なバトルシーンの描写も紅桜編やかぶき町四天王編の方が上である。まあ一応「完結編」なのでやっぱりある種のファンサービスと捉えて観るのが良いのではないだろうか。連載が終わったらまたアニメ放送をやりそうだし、「やっぱり完結編じゃありませんでしたー」とか後で言い出しても許される作品ではあるのだが。
 最後に、親と一緒に観に行っている少年少女については、上述したマダオとか、銀時がティッシュ箱を持ってトイレに消えるシーンとか、5年後のお通ちゃんのDVDパッケージとか、触れるな。無心でスクリーンだけを凝視し続けろ、と祈らずにいられません。

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