2012年5月20日日曜日

NYU 卒業

卒業式のあったBeacon Theater(ベーコンではなくビーコン)。この日はNYU仕様。

昨日NYUのロースクールの卒業式があった。個人的には6月1日締め切りの論文(超大作)を書き続けているので全然終わっている感じがしないのだが、学部長に"You are officially graduated"とLL.M.の学生は全員言われたので俺たちはNew York Universityを卒業したらしい。
 実は俺は卒業式のある金曜日をまだ木曜日だと前日まで勘違いしていた上、完全に意識の上からその事実が消えていたのでレンタル費用が75ドルもするクッソ高い気持ち悪いコスプレ衣装を頼むこと以外何もしていなかった。というか忘れていた。その結果、当日そのコスプレ衣装なるAcademic Attireを身に着けようとしたところ、帽子のサイズが致命的に小さすぎることが判明し、俺は帽子をスネークの如く現地調達しなければならなくなった。アメリカ基準のサイズが意味不明だったので、多分俺はアメリカ人より小さいと思い小さめにしようとしたところ失敗したらしい。
 少し早めに会場へ赴き、係の人っぽい女たちに「帽子が小さいのででか目のやつに変えてほしいんだけど」とか言ったのだが、予備の衣装を用意しているくせになぜかサイズが全部小さいという意味不明な準備をしていて、どれをかぶってもサイズが合わず、「多分あんたの頭に知識が詰まりすぎてるせいよ。上に乗っければまあ大丈夫。走らないようにすればね!あははっ」といううざいアメリカンジョークを飛ばされたので、プランBのJ.D.の連中が脱ぎ捨てていった帽子をすいませんすいませんと頼んで拝借する策に出た。これが案外上手くいき、丁度会場前の脱ぎ捨てコーナーで回収作業に従事していたバイトの女の人が居たので、事情を話すとすんなり俺の持っていた帽子と俺に丁度いいサイズの帽子を交換してくれた。
 それでじゃあ着ようと思ったのだが、着方が分からん。どうしようかなと思っていたところ、近くに居たほかのLL.M.の学生を祝いに来ていたフィリピン人のおばちゃんとおばあちゃんにまた若い若いを連呼されながら着方を教えてもらった。インド人の件といい、俺はアジア地域だと全般的に舐められるらしい。その上そこら辺に居た別のフィリピン人のおっさんが写真を撮ってやるとか言ってきたので俺のデジカメで写真まで写してもらった。引き籠りのくせにまるでカツオである。

内部の様子。人が沢山居た。
 それから1時間以上待たされた後、中に入っていろいろな人の長ったらしい話を聴いた。特にうんざりさせられたのは国連で法務の仕事をしている女の人の新聞にでも書いてありそうな話と、トリニダードトバゴの総理大臣?の女の人の「私はここでつまらない長話をするつもりはない」が実はフェイントで、結局誰よりも長く大半は新聞にでも書いてありそうな話だった。学長と学生代表の話で十分だと思うのだが、計4人ほどの長話を聞かなければならなかった。

「君たちは今日で卒業だ!!」と話す学部長 注)まだLL.M.の学生は全員成績が確定していません。

 いろいろな人のスピーチが終わると、約450人の卒業生全員が順番に舞台に上がって名前が呼ばれるという日本では考えにくい展開になった。当然450人も名前を呼び続けるのでかなり時間を食う。学部長も舞台で全員と握手するので大変である。朝彼はJ.D.の学生全員とも握手したわけで、よくこんなことを毎年続けるなと思う。
 というわけでこれでNYUは終わりである。どの道これから数カ月はNYUに住むので全然終わった感は無いし、実は途中から「もうお前NYUどうでも良くなってねぇ?」という生活をしていたので終わりも糞も「俺たちの戦いはこれからだ!!Kの次回作にご期待下さい!!」みたいな感じである。

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